一人会議議事録

日々是遺書

プロフェッショナル 柳家小三治

・真打、登場
・職業、落語家・柳家小三治
・笑わせるんじゃない、笑ってしまうのが本当の芸。
・68歳。孤高の落語家。
・どうしたら面白いんだよ
・芸の神髄に迫る。100人目のプロフェッショナル。
・1年中、全国を飛び回る。
・高座に上っているとき以外はひげも髪もほおりっぱなし。
・客席の様子を見、演目はシビアに絞り込む、最終的には客を前にして決める。
・"枕"で客席の様子を見る。
・選んだのは古典落語、"野ざらし"
・落語を終えると、小三治はまた静かな男にもどる。
・半世紀をかけてみがき上げてきた話芸
小三治の神髄は生き生きとした人物描写にある。
・奇をてらわず、無駄をそげ落とし、淡々と語る。
・落語の極意、笑わせるのではない、笑ってしまうのが芸。
・年間200の高座に上がるが、自らの芸に満足することはほとんどない。
・午後2時に行きつけの喫茶店で食する。
リュウマチの薬を飲む。
・重い病、体のおとろえ、でもひょうひょうと高座にあがる。
・人生全てが、落語に出る。
・落語家として生真面目すぎる性格。
・背伸びをしない。
・声が出ないときは出そうとしない、声の出ない自分で勝負。
・今日持っているもので勝負する。
・のどの調子に合わせた噺を選ぶ。
それによりかすれた声が逆に味になる。
・その日の体調、気温とかをぐるぐるっと頭を回して、噺を決めていく。
・落語を覚えた数は150、160くらい。でも、今覚えているのは50くらい。
できるのは30くらい。
脳の先生的にはどうしたら忘れないでいられるのでしょう?。
・忘れないためには実際に繰り返し、繰り返し出力していくしかない。
古典落語の道具、扇子と手ぬぐい。のみ。
・そばの食べ方がうまいからと言って、うまい落語家とはいえない。
・落語はセリフをしゃべっているのではなく、その人の気持ちになっている。
・名人の人間観察。
・人間観察すべてが役に立つとは限らないけど、
いろんな人間の心持ちを学び取る
・勉強にもしつけにも厳しい父。
・ブラウン管から流れる落語に夢中になる。
・同じところを何度も話し、奥さんをいらつかせる。
・師匠:小さんに「お前の噺はおもしろくねぇ。」と全否定される。
・17人抜きで真打になるも、師匠の言葉は 小三治を苦しめる。
古今亭志ん生の言葉:落語を面白くするには、面白くしないことだ。
・もっと素直に演じてみようと考えるようになる。
・きつい一言を言われても、モチベーションが下がらないのは、
やりたくて入った落語だから。
・頭の中で、「おもしろいってのはなんだ?」面白いってことを
考え続けた。
・365日、そういうことを考え続けた。今でも間が続けている。
・落語。一番下から物を見る。
・自分が一番下にならなければわからないかもしれない。
・病気が良かったのかも。病気で痛み、人のありがたさを知る。その点では良かった。
・なぜ笑いが必要なのか。→ただ笑っちゃう。笑った時がうれしい。笑ってるときが好きなんじゃないの、人って。
・一年でもっとも過酷な口座。池袋。7日間、真夏の寄席のトリをし続ける。
・池袋は客の目が一番厳しいところ。
リュウマチによる体調不良で、高座に上がっても演目を絞り込めない。
・20分後ようやく話が始まる"あくび指南"
・この真夏の公演にこだわり続ける→お客さんが私を励ましつづける。
・それがなければ、ただたださみしい闘病生活かな。。
・"猫の災難"
・この日も笑いが起きていたが、終焉後、溜息を続ける小三治
・のどの調子を整える湯呑が高座にない。その時、自分に言い聞かせる。
・小さく、小さく
・ついつい受けようとしてしまう、自分の手綱をしめる。
・受けなくてもいいから、本当の自分を表現して、客に評価してもらう。
・"死神"18番の大ネタ。

・とにかくお客さんが大事、お客のための商売。
・何があっても高座に間違いがあっちゃいけない。
・最後の日、得意の噺"宿屋の富"
・今年も真夏の寄席を乗り切る。
・芸を極める旅の途中。
・プロフェッショナルとは…周りから見るとすごいな、立派だな、プロフェッショナルだと思う、
でも本人はそう思ってはいない、今やっていることに夢中。それがプロフェッショナル。


もう100人目ですか、プロフェッショナル。
師匠にんなこと言われたら、心折れまくるだろうな、私だったら。
やっぱり好きってことがだいじなんだろうな。
好きをつらぬくってのが。