一人会議議事録

日々是遺書

ニセモノ

この曲を聴きながら通勤していると、
すれ違っていく人たちも、満員電車に押し込まれた人々も、
そびえ立つビルディングも、青い空も、太陽すらも
すべてニセモノに見えてくる。
でも結局それを脳で感じている自分が一番のニセモノだと
死刑宣告されるような曲です。
何処行ったんだろう、俺の理想・・・


万感のラストアルバム「Syrup16g」を入手する。
絶望から希望へのグラデーション、名盤です。
やさしさがいっぱいです。


CDをコンポに入れ、再生ボタンを押す。厳粛な儀式のように。


「ニセモノ」「さくら」で魂を揺さぶられ、
「来週のヒーロー」「ラファータ」「HELPLESS」で目頭を熱くし、
「イマジネーション」でボロ泣きに。。。
そして「夢からさめてしまわぬように」で
泣くのはもうやめておこう、と諭される。
かなり、私の心を弄ばれてる感が満載です。


音楽でここまで泣かされるとは、思わなかったなぁ。
あやうく、ジャケットの涙の跡を増やすとこだった。


やばいなぁ、これIpodに入れて、街中で聴く自信がない。
不意に泣きの方向にやられそうで。。。


歌詞カードの最後の1ページの真っ白さと
CD裏のぽつんと飛んでる飛行機が、終わっちまったんだなぁ、
行っちまったんだなぁ、という深い空虚さを誘う。


今週になってやっと帰ってきた、俺のヒーロー。
なのに、来月くらいにはもういなくなってしまう・・・


「夢からさめてしまわぬように」が終わったあと、
コンポがCDを止める時のカラカラとした音だけが、虚しく響く。


Syrup16g

Syrup16g