一人会議議事録

日々是遺書

プロフェッショナル

・心地よい家はこうして生まれる 建築家 中村好文
・住宅設計の匠
・吉岡賞受賞
・着心地のよい、普段着のような家
・家とは究極の商品。モノつくりの極意がある。
・事務所で食事を楽しむ。楽しくなければ心地よいものはうまれない。家には遊び心がいっぱい。住まいの感じを事務所の中に作りたい。
・くじ引きは民主主義。社長もバイトも平等にすることにより人間関係を円滑にする。
・クライアントと対峙するとき、家についての要望はほとんど聞かない。生活のサイクルなどのクライアントとの雑談の中から家の潜在的な要望、どんな家が欲しいのかを聞き出す。クライアント自身は欲しい家についてはわからない。
・家に物語をこめる。ストーリーを持った場所の方がいい。
・設計のツメにはクライアントのことは忘れる。→主人公は「家」。クライアントが喜ぶ前にいい家を作る。いい家のために働く。
・四季の移り変わりに寄り添うように暮らす家。
・持ち物:スケッチボード(自家製)。隠し定規入り。定規は小学校から45年くらい使いこんでいる。メジャーも30年くらい。物持ちがよい。レストランとかでもテーブルの高さが気になったら測りだす。
・どのように考え、住宅を設計しているか。→主人公は「家」。住宅としていい家を作りたい。クライアントの要望の中で不必要なものは省く。→いいものを作れば、その人にとって良いものになる。ユーザの要望に応えることにより必ずしも満足のいくモノができるとは限らない。→反マーケティング。
・ラウンジピット→床を掘り下げている。床に座って暮らすような工夫。
・不遇の時代、家具のデザインとかしてた。そこも首。独立して初の仕事。
・軽井沢の山荘。屋根に布を張る→クライアントに理解されなかった。→自分の力を信じる。必死にクライアントに訴える、屋根の部分の費用は自腹で。夜、雨の中、必死に布を張る。朝、天井から光が差し込む。屋根に張った布からの光で家全体が柔らかな光に包まれる。→じわっとした。感動した。
・この感動から→自分は家に仕えよう。ここで仕事の流儀が生まれる。
・クライアントは最終的に喜んでくれた。愛着が出てくれた。
・不遇の時代売れない頃の焦燥感。今思うときつい。あきらめなかったのは、他にできることがなかった。自分のことを信じていた。売れるようになればいいと待っていた。
・家作りの極意。市井の人。なけなしの金をはたいているんだから→いい家にしなきゃというプレッシャー。でものんきに構える。
・幸せな家とは設計者がまず楽しむ。
・人の暮らしが好き。家ってのは本来楽しいもの。夢・精神も住む。このことが忘れられている。
・ヒントは常に現場にある。→クライアントの今の暮らしに設計のヒントを得るため、クライアントの生活を観察。現場からいろんなヒントというか潜在的な要望が覗かれる。
・壁にぶつかった時ひとつの言葉を思い出す→悪条件にこそ突破口がある。
・子供にプレゼンする。色鉛筆で書いた自作のイラストを用意。
・クライアントに喜んでもらい、顔がゆるむ。
・プロフェッショナルとは、特定の職業を選んだ人じゃなく、ある特定の職業に選ばれた人。

 ウンな仕事っぷり子供時代に見せられた日にゃ建築家めざしちゃうんじゃないかな。昔、建築家になりたかったな、そいえば、屋根裏部屋とかの設計図。忍者屋敷とか描いてたな。